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研究代理/開放模型

AREX、研究エージェントに未解決の条件を反復検証させ、4Bモデルが圧縮状態で長期探索を維持

BAAIは深層調査を「検索—項目別検証—対象を絞った追加調査」という再帰的ループに再構成し、確認済みの証拠と未解決の制約をモデル自身が圧縮するよう訓練した。4BのDenseモデルと122B-A10BのMoEモデルの重みは公開されたが、その優位性は主に自動検証可能な合成タスクに由来しており、オープンエンドな科学研究へ直接一般化できるとは限らない。

Subway06 · CC BY 3.0 · Image source
zh-Hant

北京智源人工知能研究院(BAAI)などのチームは、深層調査エージェントが長時間の検索後に制約条件を見失い、作業を重複させたり、回答を早まって提出したりする問題の解決を目指すAREXを公開した。このシステムは単一エージェントの軌跡を延長するだけではなく、2層のループを交互に実行する。内側のループでは証拠を収集して暫定回答を生成し、外側のループでは問題の制約を一項目ずつ監査する。未検証または相互に矛盾する主張を特定したうえで、対象を絞った検索を再開する。

長期的な処理フローにおける最大の工学的課題は、contextが膨張し続けることだ。そこでAREXはcontext-updateツールを学習し、過去のやり取りを簡潔な「改善状態」へ書き換える。完全な閲覧履歴を繰り返しpromptへ詰め込むのではなく、検証済みの証拠、source間の関係、未解決の条件を保持する。この圧縮器はエージェント自身が学習するため、各ラウンドでより大規模な外部モデルを別途呼び出す必要がない。理論上はtokenコストを削減するとともに、異なるモデル間で状態を変換する際の誤差を回避できる。

訓練プロセスでは、まずプログラムで検証可能な合成研究問題を使用し、その後にagentic mid-trainingとlong-horizon reinforcement learningを実施する。最終回答に対するrewardが過度にsparseになる問題に対処するため、著者らは「決定的な証拠の獲得」や「誤った検索方針の修正」といった重要なステップの学習重みを引き上げた。チームは約4BパラメータのDense版と、総パラメータ数が約122Bで各tokenあたり約10BをactiveにするMoE版を公開し、BrowseComp、WideSearch、DeepSearchQA、HLEなど、検索、推論、tool useを評価するベンチマークで同規模のモデルと比較した。

技術的な意義は、より長いcontextや多数のparallel agentsによって計算資源を積み増すだけではなく、研究エージェントのmemory managementとverification strategyを一体としてモデル訓練に組み込んだ点にある。ただし、論文がいう「recursive self-improvement」は同一タスク内で回答を反復的に改善することを指し、モデルが自らweightsを変更したり、能力を際限なく向上させたりできることを意味しない。また、評価は回答を明確に検証できる問題に偏っている。source qualityの判定、相互に矛盾する文献、paywalled databases、真に新しいhypothesesは依然として対象外だ。今後は、圧縮された状態から反証がひそかに削除されないか、また固定されたsearch budgetの下で外部チームが結果を再現できるかを見極める必要がある。

出典

  1. AREX: Towards a Recursively Self-Improving Agent for Deep Research
  2. AREX paper and released model links
  3. AREX model collection