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AI 輔助晶片設計

ACE-RTLがNemotronにVerilogの反復コンパイルと修正を実行させ、9種類のタスクで平均合格率97.1%を達成

NVIDIAはNemotron 3 Ultraを「生成—テスト—リフレクション」のRTLエージェントループに統合し、CVDPの9種類のエージェントタスクで平均合格率97.1%を達成した。この結果は、実行可能な検証がチップ設計モデルを大幅に強化できることを示す一方、データの関連性、ツール設定、ベンダーによる自己評価が依然として結果の一般化を制約している。

Strubbl · CC BY-SA 4.0 · Image source
zh-Hant

NVIDIAは、Nemotron 3 UltraとACE-RTLを組み合わせた最新のRTLプログラミング結果を発表した。Comprehensive Verilog Design Problems(CVDP)の9種類のエージェントタスクにおける平均合格率は97.1%だった。公式比較によると、この構成はGLM 5.2やKimi K2.6などのモデルを上回り、各反復で使用するtokenも最大71%少ない。これはVerilogを一度だけ生成するテキストベンチマークではない。エージェントがプロジェクトを読み込み、RTLを生成または修正し、コンパイルとテストを実行したうえで、エラーメッセージに基づいて修正する仕組みだ。

ACE-RTLの中核は、iterative generate-test-reflectループである。エージェントはまず仕様と既存ファイルを分析し、候補となる実装を書き込む。続いてシミュレーターまたは検証ツールを呼び出し、実行可能なフィードバックを取得する。エラー、テスト結果、過去の試行は、継続的に進化するコンテキストとして整理される。この手法はHDLの形式的制約を自動採点器に近いものへと変換するため、モデルは構文、タイミング、インターフェースが正しいかどうかを、言語上の確率だけに頼って推測する必要がなくなる。Nemotron 3 Ultra自体は、総パラメーター数550B、活性化パラメーター数55BのハイブリッドMamba—Attention MoEであり、長いコンテキストウィンドウは、仕様、モジュール間の依存関係、複数回にわたる検証履歴の保持にも有利だ。

CVDPの公開リポジトリには、人手で作成された783問が収録されており、RTL生成、デバッグ、仕様からコードへの変換、assertion、検証、Q&Aなど、13種類の作業を網羅している。今回の97.1%という数値は、そのうち9種類のagentic workflowのみを対象としており、モデルがチップ全体の設計とsign-offを完遂できるようになったと解釈すべきではない。ベンチマークタスクには通常、明確なテストと限定されたプロジェクト境界がある。一方、実際のEDAフローでは、不完全な仕様、PPAのトレードオフ、クロックドメインをまたぐ設計、サードパーティーIP、高コストなシミュレーションにも対処しなければならない。

今後、エンジニアリングチームは平均pass rateだけを見るのではなく、タスク種別ごとのサンプル数、再試行回数の上限、ツールのバージョン、失敗の分布にも注目すべきだ。ACE-RTL関連データはNemotronの学習にも使用されたことがあるため、評価データの汚染除去と問題の類似度が特に重要になる。第三者が、公開版CVDP、固定されたtoken予算、同一のシミュレーターという条件下で結果を再現できれば、このような実行フィードバックを備えたエージェントは、RTLレビューと検証における信頼できる補助レイヤーとなる可能性がある。

出典

  1. NVIDIA Nemotron 3 Ultra Leads Open Models on Accuracy and Efficiency in Agentic RTL Coding
  2. NVlabs CVDP benchmark repository
  3. ACE-RTL: When Agentic Context Evolution Meets RTL-Specialized LLMs