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vLLMコミュニティがSM120で推測デコードの異常を報告、GLMのドラフトトークン受理率がゼロに
8基のRTX PRO 6000を使ったテストでは、vLLMのナイトリービルドとネイティブSM120 Attentionバックエンドの組み合わせで、MTPのドラフトがすべて拒否され、デコード速度が大幅に低下した。問題は上流でまだ確認されておらず、比較テストではソフトウェア依存関係も同時に変更されているため、単一の原因は特定できていない。

vLLMコミュニティは10月2日、推測デコードの異常を報告した。8基のRTX PRO 6000、FP8版GLM-5.3-Flash、8-wayテンソル並列の構成で、当日のナイトリービルドはMTPドラフトトークンを継続的に生成したものの、受理率はゼロだった。報告されたテストの1回では、822個のドラフトが生成されたが、受理されたものは一つもなかった。デコード速度は毎秒約80トークンだった。問題報告
MTPはモデルのマルチトークン予測能力を利用して候補を提示し、検証処理で受理するトークンを決めることで、逐次デコードのコストを削減する。vLLMの公式ドキュメントでは、推測デコードはリクエスト量が中程度から少ない、メモリ帯域幅がボトルネックとなるワークロードで、トークン間レイテンシを下げる機能として位置づけられている。また、その効果はモデル、ハードウェア、トラフィック、サンプリング設定によって異なると説明している。そのため、サービスが正常にテキストを生成できているだけでは、加速経路が有効だとは確認できない。公式ドキュメント
報告者は、デフォルトのCUDA Graph、eager実行の強制、ドラフト数を3から1への削減をそれぞれ試したが、受理率は依然としてゼロだった。これらの結果で調査範囲は絞られたものの、実行モードやドラフト処理の影響を完全に排除するには至っていない。ログによると、システムは自動的にFLASHINFER_MLA_SPARSE_SM120を選択し、旧式のAttentionバックエンド用環境変数を未知の設定として扱っていた。報告者は、ドラフト推論経路に異常がある可能性を指摘している。テストとログ
同じハードウェアとモデルを使ったコミュニティ提供のイメージでは、バックポートされたSM90 Sparse MLA経路で、ドラフトの受理率は約60%、速度は毎秒163~190トークンと報告された。ただし、この比較ではvLLMのビルドとFlashInferのバージョンも同時に変更されている。そのため、速度差をSM120カーネルに直接帰属させることはできず、すべてのデプロイ環境で同程度の性能低下が起きるとも言えない。比較構成
ナイトリービルドを採用するエンジニアリングチームにとって、この事例は、アップグレードの受け入れ検証でドラフトの受理率、実際に使われているAttentionバックエンド、トークン間レイテンシを併せて確認し、推測デコードを無効にした場合の基準値も記録しておく必要性を示している。次の段階では、依存関係のバージョンを固定した状態で上流が問題を再現し、ドラフト出力と検証処理を確認したうえで、修正と正式リリースへの影響範囲を判断する必要がある。確認時点では、issueはオープンのままで、ページに関連する修正は記載されていない。