GitHub Repo
Hermes AgentコミュニティがVertexのストリーム解析の欠落を報告、Geminiの思考要約が正式な回答に混入する可能性
11月1日のHermes Agentコミュニティからの報告によると、Vertex互換インターフェース経由でGeminiを使用すると、思考要約が正式な回答として表示・保存される可能性がある。報告者はストリーム断片と再現条件を提示したが、確認時点でメンテナーによる確認や修正のマージは確認されていない。

Hermes Agentでは11月1日、ストリーム統合の不具合が報告された。provider: vertexを使い、Chat CompletionsモードでGeminiの思考機能を有効にすると、思考要約がユーザーに届く正式な回答に表示される可能性があるという。報告者によると、Telegramには予定の整理や回答の計画といった要約文が表示され、データベースでもその文章が通常のコンテンツ欄に保存されていた一方、推論欄は空だった。コミュニティからの報告
報告者は、問題の原因をプロバイダー固有の拡張フィールドの解析にあると見ている。一部のストリーム断片では要約がdelta.contentに格納され、用途を示すためにextra_content.google.thought: trueが付与されている。報告によれば、Hermesの蓄積・送信経路はこのフラグを確認せず、そのためテキストが回答に連結される。報告にはVertexを直接呼び出す際のリクエスト条件とレスポンス断片が添付されている。テストモデルはGemini 3.8 Flashで、使用されたHermesのコードはコミット818c13bに固定されていた。問題の詳細と再現条件
Googleの公式な互換インターフェース文書では、2種類の情報が明確に区別されている。ブール値のthoughtは思考内容を示し、thought_signatureは思考情報を検証するための署名である。また、前者はテキスト形式の思考ラベルより優先される。この仕様は、統合レイヤーでコンテンツの用途を判別する必要があるという見方を裏付ける。ただし、この文書だけでは、Hermesのすべてのバージョンに同じ不具合があるとは証明できない。Googleのインターフェース文書
Hermesの公式文書によると、システムは推論強度の設定をVertexのextra_body.google.thinking_configに自動的にマッピングする。エンジニアリングの観点から見ると、この報告は互換インターフェースの保守コストを浮き彫りにしている。リクエスト形式を共通化できても、レスポンスの内容にはプロバイダーごとに異なる意味情報が含まれる場合がある。蓄積処理の段階で要約と回答を結合してしまうと、その後の画面表示、履歴保存、コンテンツのエクスポートで両者を区別する手がかりが失われる可能性がある。これはフィールドの挙動に基づく技術的な推論である。HermesのVertexガイド
現時点の証拠は単一の報告者による観察が中心で、issueはオープンのままであり、正式な修正も確認されていない。今後は、修正がストリーミング、非ストリーミング、データベースへの書き込みをすべて対象としているか、また要約の分類を保持する回帰テストが追加されるかに注目したい。ここで問題となっているのはサービスから返された思考要約であり、モデルの完全な内部推論が漏えいしたと結論づけるには、現状の証拠は不十分である。