模型與科學運算
GPT‑Rosalindが研究プレビューを終了し世界展開、Codexプラグインは50超の生命科学データソースと連携
OpenAIは生命科学特化モデルを世界の適格機関に開放し、ChatGPT、Codex、APIから利用可能にする。正式料金は10月5日に適用開始。併せて公開されたCodexプラグインは、エンティティ正規化、エビデンス検索、マルチツール・オーケストレーションを50のスキルに分割しているが、モデルへのアクセスには引き続き用途とガバナンスの審査が必要となる。

OpenAIは9月11日、GPT‑Rosalindのリリースページを更新し、この生命科学特化モデルが研究プレビューを終了し、trusted-accessプログラムを通じて世界の適格機関に提供されると発表した。承認された顧客はChatGPT、Codex、APIで利用でき、今後は最新のRosalindモデルにも自動的にアクセスできる。ただし、これは一般向けAPIとしての全面提供ではない。申請機関は、研究が公共の利益に資すること、適切なガバナンスと悪用防止策を備えていること、アクセス権を承認済みの担当者に限定していることを、引き続き証明する必要がある。[OpenAIの更新情報](https://openai.com/index/introducing-gpt-rosalind/)では、正式料金が10月5日から適用されることも示されている。
エンジニアリング上、より重要なのは、同時に公開された[Life Science Research Plugin](https://github.com/openai/plugins/blob/main/plugins/life-science-research/README.md)だ。これは単一のデータベースコネクターではなく、50のスキルを備えたオーケストレーション層である。デフォルトでは、`research-router-skill`がまず質問の種類を特定し、遺伝子、タンパク質、疾患、バリアント、化合物、accessionなどのエンティティを正規化したうえで、必要最小限のスキルを選択する。独立したエビデンス経路は並列に検索でき、最後にコーディネーターエージェントが結果を相互照合する。対象領域には、ヒト遺伝学、機能ゲノミクス、発現量、タンパク質構造、化学、臨床エビデンス、公開研究データが含まれ、50を超えるツールおよびデータソースに接続できる。プラグイン自体は主要な汎用モデルと組み合わせて利用でき、Rosalindへのアクセス権を前提としない。
性能値については、引き続き慎重に解釈すべきだ。公式発表によると、RosalindはLABBench2の11タスク中6タスクでGPT‑5.4を上回った。また、Dyno Therapeuticsの非公開RNAデータを用いたテストではbest-of-ten方式が採用され、予測と配列生成でそれぞれ人間の専門家の第95パーセンタイル、第84パーセンタイルを超えたという。このように複数回の試行から最良の結果を選ぶ方式は推論コストを増大させるうえ、非公開データを使った結果は独立に再現できない。現行の[5.5 System Card](https://deploymentsafety.openai.com/gpt-rosalind-5-5)では、生化学能力はHighに分類されているものの、Criticalには達していない。エンジニアリングチームが次に確認すべき点は、実際のAPIモデル名、データレジデンシー、ツール権限、追跡可能な引用、そして正式料金の下での多段階研究ワークフローの総コストである。