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Googleがautofinetuneを公開:エージェントがTPU上でSFTとGRPOの学習設定を自動探索
autofinetuneでは、エージェントがMarkdown仕様に基づいてTunixの学習プログラムを変更し、評価を実行したうえで、指標が改善したGit commitだけを保持する。初期実験ではFunctionGemmaのSFTとGemma 3 1BのGRPOを扱っているが、現時点では小規模かつ単一指標による探索的なプロセスにとどまる。

Googleの開発者チームは、従来は人手で試行錯誤を繰り返す必要があったLLMの後学習を、継続的に実行できるエージェントループへと変える`autofinetune`を公開した。ユーザーはまず`program.md`で、変更を許可するハイパーパラメータ、リソース制限、評価目標を定義し、単一の`run.py`を用意する。するとAntigravity CLIとGemini Flash 3.7がプログラムを変更し、Tunixジョブを起動して評価結果を読み取る。改善したバージョンはGitにcommitし、性能が低下したバージョンは元に戻す。また、一連の軌跡をTSVに記録する。
最初の事例では、単一のCloud TPU v5e上でFunctionGemma 270Mをファインチューニングした。エージェントは数時間で20回の実験を実行し、LoRA rank、alpha、対象となるprojection layer、optimizer、learning rate、batch sizeを調整できる一方、dataset、epoch数、model architectureは変更できない。2つ目の事例では、TPU v6e、Gemma 3 1B、GSM8Kを使ってGRPOを実行し、LoRA、rollout temperature、KL penalty、system promptを探索した。Googleによると、約40回の実験後、独自の総合指標が約10%向上したという。
技術的な価値は新しい最適化アルゴリズムにあるのではなく、「仮説の提示—プログラムの変更—高コストな学習—測定—version control」という流れを、監査可能なループとしてパッケージ化した点にある。明確かつ限定的なsearch spaceをバッチで探索する用途に適している。ただし、エンジニアリングチームはいくつかの点に注意する必要がある。GRPOの事例では数値の正解率とフォーマットの正解率を単純に加算しているため、エージェントがproxy metricを過剰に最適化する可能性がある。また、公開データは2つのmodelと2本のサンプルtrajectoryに限られ、Bayesian optimization、Population Based Training、人手によるハイパーパラメータ調整との比較も行われていない。ブログでは40回の実験に2〜3日を要したとしている一方、repositoryには45回、約4日と記載されており、実験報告にはなお整理が必要であることがうかがえる。repositoryではさらに、TPU VMのクラッシュに対するworkaroundを事前に適用するよう求め、権限確認をスキップする例も示している。実データとクラウドアカウントを使用する場合は、あらかじめcredentialを分離し、変更可能なファイルとTPU予算を制限したうえで、holdout test setを用いて最良の設定を再検証すべきだ。