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AutoGPT 0.8.0、インストールごとに固有の鍵を採用 デフォルト値を使う環境は認証情報の移行が必要
新版は共通の鍵の提供を停止し、以前公開されていた暗号化鍵での起動を拒否する。既存の認証情報は所定の手順で再暗号化する必要があり、JWT 検証の互換性やドキュメント間の記述の差異もアップグレードに影響する。

AutoGPT は9月19日に Platform 0.8.0 をリリースし、セルフホスト環境の鍵をインストールごとに個別に生成する方式へ変更した。新版では、設定テンプレートから暗号化用、配信停止用、認証サービス用の鍵のデフォルト値を削除し、バックエンドは以前公開されていた旧暗号化鍵を使った起動を拒否する。すでに独自の鍵を設定している環境では、この変更に伴う鍵の交換は不要だ。[リリース告知](https://github.com/Significant-Gravitas/AutoGPT/releases/tag/autogpt-platform-beta-v0.8.0)
この変更は、エージェントが保存する外部サービスの認証情報に直接関わる。公式ドキュメントでは Fernet を使って暗号化鍵を生成しており、その安全性は鍵の秘匿に依存する。鍵を入手した者は、対応する暗号文を読み取ったり、偽造したりできる。そのため、公開された共通のデフォルト値を使うと、保存データの保護が弱まる。ただし、これは第三者がすでにデータベースを入手したことを意味せず、実際の情報漏えいがあったとも判断できない。[セルフホスト用ドキュメント](https://agpt.co/docs/platform/self-hosting/getting-started/)、[Fernet ドキュメント](https://cryptography.io/en/latest/fernet/)
既存データがあるため、アップグレードは環境変数を差し替えるだけでは済まない。告知では、サービスを停止して旧鍵を保持し、新しい値を生成した後、まず `rotate-encryption-key` でドライランを実施し、続いて再暗号化を適用し、最後に旧認証鍵を使って保存された署名鍵を削除するよう求めている。この手順は、接続済みの外部サービスとの連携を維持するためのものだ。旧鍵をそのまま破棄すると、既存の暗号文を復号できなくなる。[移行手順](https://github.com/Significant-Gravitas/AutoGPT/releases/tag/autogpt-platform-beta-v0.8.0)
認証インターフェースにも互換性に関わる変更がある。従来の HS256 JWT 検証経路は削除され、`JWT_VERIFY_KEY` は読み込まれなくなった。公式ドキュメントによると、バックエンドはフロントエンドの JWKS エンドポイントからログイン用の署名鍵を取得する。ホスト間の通信で信頼できないネットワーク経路を通る場合は、HTTPS を使うべきだ。ローカルのシークレットを交換しても、鍵の転送が自動的に保護されるわけではない。[リリース告知](https://github.com/Significant-Gravitas/AutoGPT/releases/tag/autogpt-platform-beta-v0.8.0)、[認証アーキテクチャ](https://agpt.co/docs/platform/self-hosting/getting-started/)
暗号化の仕組みから考えると、データベースのバックアップと鍵は対にして管理する必要がある。旧データベースだけを復元して新しい鍵を使い続けたり、旧環境設定ファイルだけを復元して再暗号化済みのデータを残したりすると、サービスが認証情報を読み取れなくなる可能性がある。そのため、ロールバックの演習でも両方を対象にする必要があり、コンテナが正常に起動しただけで復旧完了とはみなせない。これは運用上の推論であり、告知で提供が約束された自動復旧機能ではない。[鍵と復号の条件](https://cryptography.io/en/latest/fernet/)
確認時点では、セルフホストガイドには依然として「新しい鍵を生成して設定を置き換える」という簡略化された説明が残っており、告知にある再暗号化の全手順は掲載されていない。エンジニアリングチームは、リリースの移行説明と照合して操作を確認し、バックアップのコピー上で認証情報の復号、ログイン、ワークフローの実行を検証してから、本番環境のアップグレードを計画すべきだ。今回確認できるのはデフォルト設定とアップグレード時の挙動の変更であり、告知そのものには被害件数や情報漏えいの証拠は示されていない。[セルフホストガイド](https://agpt.co/docs/platform/self-hosting/getting-started/)