AI 程式代理研究
36,710件のGitHubプロジェクトから見つかったAgent Planはわずか85件、大半は長期保守される文書ではない
新たな研究は、常設のAGENTS.mdと単一タスク向けのAgent Planを区別し、計画が公開バージョン履歴にどのように取り込まれるかを調査した。サンプルは少数のプロジェクトに大きく集中しており、「計画を協働成果物として扱う」実務が、依然として初期段階かつ不安定であることを示している。

ESEM 2026に採択された新たな研究が、コーディングエージェントによって生成されたタスク計画がオープンソースプロジェクトに保存されているかを、初めて大規模に調査した。研究者は、エンジニアリング活動の特徴を持つ36,710件のGitHubプロジェクトをスキャンしたが、Markdown形式の計画が見つかったのは10プロジェクトの85件のみだった。そのうち72件は`.cursor/plans`、13件は`.claude/plans`にあり、デフォルトの検索対象だった`.gemini/plans`からは1件も見つからなかった。
Agent Planは、AGENTS.mdやCLAUDE.mdなどの常設指示とは異なる。後者がビルドコマンド、アーキテクチャ、コーディング規約を記述するのに対し、前者は特定のタスクに対応し、予定された手順、変更すべき箇所、完了条件を記録する。研究では592件の第1・第2レベル見出しを分析し、最も一般的な内容は実装手順、ファイルと場所、テストと検証だった。それぞれ54件、46件、40件の計画に含まれていた。タスクの種類ではリファクタリングと移行が最も多く、次いでテスト、機能開発、CI/CDだった。
計画を公開状態で保存する慣行は、まだ一般的な規範になっていない。Salesforceの`salesforcedx-vscode`という単一プロジェクトだけで66件を占め、全サンプルの約8割に達した。このプロジェクトを除外すると残るのは19件のみで、タスクの分布も大きく変化する。85件の計画のうち、複数回のコミットにまたがって改訂されたものはわずか7件だった。完全なメタデータを取得できた72件のコミットでは、31件にClaudeまたはCursorの明示的な共同作者表記があった。ただし、表記がないことは、その文書が人間だけで作成された証拠にはならない。
この結果がエージェントガバナンスに示す意義は、計画モードがすでに普及していることの証明ではなく、バージョン管理可能な中間層の存在を明らかにした点にある。チームは、エージェントがコードを変更する前に、対象範囲、制約、検証方法をレビューし、作業後には計画と実際のdiffを照合できる。ただし、今回の検索対象は3つのツール固有ディレクトリとデフォルトブランチに限られており、`docs`、issue、PR、ローカルで未コミットの計画は見落とされる。次の段階では、計画の保存が単にすぐ陳腐化する文書を1件増やすだけではなく、実際に手戻りや欠陥を減らすのかを測定する必要がある。